上質な革製品は、長く愛用することで味わい深くなり、自分だけの個性へと変化していくものです。しかし、一口にレザーといっても、種類や産地によって様々な特徴があります。
本記事では、メンズファッションにおけるレザー選びにおいて特に人気の高い「栃木レザー」と「姫路レザー」の違いについて詳しく解説します。それぞれの魅力を理解することで、あなたにとって最適なレザーアイテムを見つけることができるでしょう。
栃木レザーと姫路レザーのルーツ
栃木レザー
栃木県にある「栃木レザー株式会社」が製造・販売する革製品の総称です。1937年創業の歴史あるタンナーであり、伝統的な植物タンニンなめしによる革作りにこだわり続けています。
姫路レザー
兵庫県姫路市で生産される革製品の総称です。1000年以上の歴史を持つ皮革産業の中心地として有名で、現在も国内流通する革製品の約7割が姫路産と言われています。様々なタンナーが存在し、それぞれ独自の製法で革作りを行っています。
製法による違い
栃木レザーと姫路レザーの最大の違いは、製法にあります。
栃木レザー: 植物タンニンなめしという伝統的な製法で作られています。天然素材のみを使用するため、環境への負荷が少なく、革本来の風合いを生かした味わい深い経年変化を楽しめます。
姫路レザー: クロムなめしと呼ばれる化学薬品を用いた製法が主流です。短時間で大量生産が可能で、比較的安価な価格帯が特徴です。発色が鮮やかで、型崩れしにくいといったメリットも持ち合わせています。
特徴
項目 | 栃木レザー | 姫路レザー |
---|---|---|
製法 | 植物タンニンなめし | クロムなめし |
特徴 | 経年変化を楽しめる、ナチュラルな風合い、環境に優しい | 発色が鮮やか、型崩れしにくい、比較的安価 |
メリット | 使い込むほどに表情が変化し、愛着が湧く | メンテナンスが簡単、お手入れしやすい |
デメリット | 水に弱く、色落ちしやすい | 経年変化が少なく、味わい深さに欠ける |
適したアイテム | 財布、鞄、ベルトなど | 靴、手袋、アウターなど |
選び方
栃木レザーと姫路レザー、それぞれ異なる魅力を持つ革です。どちらを選ぶべきかは、自身のライフスタイルや求めるアイテムの特性によって異なってきます。
手入れが簡単で、型崩れしにくいアイテムには姫路レザー
それぞれの長所と短所を理解し、自分の希望に合ったレザーを選ぶことが重要です。
正規品の証
有名ブランドの製品と異なり、栃木レザーと姫路レザーの製品は偽物が出回っている可能性は極めて低いと考えられます。
ただ、両社とも日本を代表する革製品の産地のため、栃木県で製造された革製品や姫路県で製造された革製品は数多く販売されています。
『栃木レザー株式会社』と『姫路レザー有限会社』が製造した製品を購入したい場合は、以下のタグ付きの製品を選びましょう。
こちらは岡山県倉敷市のデニムブランド『BIGJOHN』が、姫路レザーに製造依頼を掛けた極厚レザーベルト。
メイドインジャパンのこだわりデニムに合うベルトとして、申し分のないクオリティーです。デニム同様、一生モノとして経年変化を楽しめるアイテムです。
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栃木レザー
栃木レザー
まとめ
栃木レザーと姫路レザー、どちらを選ぶにしても、上質なレザーは長く愛用することで自分だけの表情に変化していきます。ぜひ、あなたにとって最適なレザーアイテムを見つけて、経年変化という楽しみを味わってみてください。