リーバイス501。この名前を聞いて、ファッション好きなら誰もが胸をときめかせるのではないでしょうか。時代を超えて愛され続けるその普遍的なデザインは、まさにジーンズの原点であり、アメカジからモードまで、どんなスタイルにも自然と馴染みます。穿けば穿くほど体に馴染み、自分だけの「アジ」が生まれる経年変化の楽しさも、501が持つ大きな魅力の一つですよね。
しかし、いざ購入を検討する際に「サイズ選び」で頭を悩ませる方も少なくありません。リーバイス501は、ジャストサイズでスマートに穿きこなすか、少しルーズにしてリラックス感を出すか、はたまたタイトに穿いて現代的なシルエットを楽しむか…あなたの理想とするシルエットによって、選ぶべきサイズが大きく変わってくるんです。この記事では、そんな501のサイズ選びのコツを徹底的に解説していきます。
リーバイス501の「サイズ表記」を正しく理解しよう
まず、501のサイズ表記について見ていきましょう。ジーンズのサイズは、一般的にW（ウエスト）とL（レングス）の2つの数字で表記されます。これらはどちらもインチ単位で示されており、Wがウエスト、Lが股下を表しています。
気をつけたいのは、W（ウエスト）表記が必ずしも実際のウエストサイズと一致しない場合がある点です。特にリーバイスの場合、表記よりも実寸がやや大きめに作られていることが多いので、注意が必要ですよ。L（レングス）は股下の長さを示すため、ご自身の脚の長さに合わせて適切なものを選ぶか、購入後に裾上げを検討することになります。
そして何よりも、リーバイス501のサイズ選びを奥深く、そして少し複雑にしているのが、製造年代や生産国による個体差です。ヴィンテージの501と現行品、USA製とメキシコ製などでは、同じW表記でも実寸が異なることがよくあります。そのため、たとえ同じサイズの501でも、実際に手に取ってみると「あれ、ちょっと違う？」と感じることもあるんです。ここが501選びの醍醐味であり、同時に難しさでもありますね。
あなたはどのシルエットがお好み？目的別・サイズ選びのポイント
さて、ここからは実際にあなたの理想とするシルエットに合わせて、具体的なサイズ選びのポイントを見ていきましょう。
「ジャストサイズ」でスマートに穿きこなす
もしあなたが、リーバイス501をスマートで洗練された印象で穿きこなしたいなら、ジャストサイズを選ぶのがおすすめです。目安としては、普段穿いているジーンズのウエストサイズ、もしくはご自身の実寸ウエストからプラス1〜2インチ程度を目安にすると良いでしょう。股上がウエストにしっかりとフィットし、ヒップから太ももにかけて程よいゆとりがある状態が理想です。
特にノンウォッシュ（未洗い）の501を購入する場合は、洗濯後に縮みが生じることを考慮に入れる必要があります。一般的にウエストで約1インチ、レングスで約2〜3インチ程度縮むと言われていますので、この縮みを計算に入れてサイズを選ぶことが成功の鍵となります。
「ルーズフィット」でリラックス感のある着こなし
ストリートスタイルや、よりリラックス感のあるカジュアルな着こなしがお好みなら、ルーズフィットを選んでみましょう。普段穿いているジーンズのウエストサイズからプラス3〜4インチ以上大きめのサイズを選ぶと、腰履きでゆったりとしたシルエットが楽しめます。
ルーズフィットの魅力は、なんといってもそのこなれ感です。裾に程よい「たまり」ができることで、スニーカーとの相性も抜群。ロールアップして足元をすっきりと見せるスタイルもおすすめですし、あえてそのまま穿いてドレープを楽しむのもいいですね。
「タイトフィット」で現代的なシルエットに
最近のトレンドを取り入れたい、あるいはよりすっきりとした印象で501を穿きたいという方には、タイトフィットが選択肢に入ります。普段穿いているジーンズのウエストサイズよりマイナス1インチ程度、あるいはご自身の実寸ウエストにぴったりのサイズを選ぶことで、スキニーほどではないものの、脚のラインに沿ったシャープなシルエットが生まれます。
ただし、501はストレッチ素材ではないため、あまりにタイトすぎると窮屈に感じることもあります。動きやすさも考慮しながら、ご自身の体型に合った「タイトすぎない」サイズを見つけるのがポイントです。
試着時に必ずチェックすべきポイント
オンラインでの購入も便利ですが、やはり可能であれば試着することをおすすめします。試着の際には、以下のポイントを必ず確認してみてください。
まず、ウエストのフィット感。指が1〜2本入るくらいのゆとりがあるかどうかが理想的です。きつすぎると動きにくく、ゆるすぎるとずり落ちてしまいます。次に、ヒップや太もものゆとりです。しゃがんだり、足を上げたりしてみて、生地が突っ張らないか確認しましょう。日常生活での快適さに直結する部分です。
そして、レングス（股下）。お気に入りのスニーカーやブーツを履いた時に、裾がどのような「たまり」具合になるかを確認します。ワンクッション（裾が軽く足の甲に当たる程度）、ハーフクッション（甲に少し乗る程度）、ノークッション（裾が甲に乗らずまっすぐ落ちる）など、ご自身の理想の長さをイメージしながら調整してください。自然なひげ落ち（ジーンズの股の部分に入る横方向のシワ）が生まれるかも、チェックしておくと良いでしょう。
ノンウォッシュ（リジッド）を購入する場合の注意点
特にこだわり派の方に人気なのが、糊付けされた状態の**ノンウォッシュ（リジッド）**の501です。ここから自分だけの「色落ち」を育てていくのは、まさに至福の体験。しかし、ノンウォッシュの最大のポイントは、洗濯による縮みが生じることです。
一般的な目安として、ウエストで約1インチ、レングスで約2〜3インチ程度縮むと言われています（個体差はあります）。そのため、ノンウォッシュを購入する際は、この縮みを見越してワンサイズアップ、場合によってはツーサイズアップを選ぶのが賢明です。また、洗濯後の乾燥方法、例えば乾燥機の使用の有無によっても縮み方が変わってくるので、その点も考慮に入れておきましょう。最初の一本を糊落としする際のワクワク感は、他には代えがたいものがありますよ。
購入前にできること：実寸計測のススメ
もしオンラインで購入を検討していて試着が難しい場合は、ご自身が持っているお気に入りのジーンズの実寸を計測しておくことを強くおすすめします。ウエスト、股上、股下、ワタリ幅（太ももの付け根の幅）、裾幅などを測り、購入を検討している501のオンラインストアのサイズ表記と照らし合わせてみましょう。これにより、イメージと実物のギャップを最小限に抑えることができます。
まとめ：あなただけの501を見つけよう！
リーバイス501のサイズ選びは、確かに奥深く、少し複雑に感じるかもしれません。しかし、最終的には「ご自身の好みのシルエット」が最も重要です。ジャストサイズでスマートに、ルーズフィットでリラックスして、タイトフィットで現代的に。どのスタイルも、リーバイス501の魅力を引き出してくれます。
この記事が、あなたの理想の一本を見つけるための手助けになれば幸いです。時間をかけて、納得のいく、そしてあなただけの501を見つける旅を楽しんでくださいね！
