レザー好き、バイク好き、アメカジ好きの永遠の憧れである『Schott|ショット』のレザーライダースジャケット。中でも『シングルライダース』は革ジャンの原点とも言える特別な存在です。
この記事では、シングルライダース(641)現行モデル3種類の革質についてまとめています。ステアハイド、ホースハイド、ニューネイキットレザーそれぞれの革の特徴、メリット・デメリットなどを詳しく解説します。
641・シングルラーダースジャケットの特徴
『Schott|ショット』といえば1913年にニューヨークで生まれたブランド。
ライダースジャケットは1928年から製造され、のちにライダースジャケットの代名詞的なブランドまで成長。
ニューヨークの若者を中心に、不良や反逆の象徴的なファッションアイコンに。
現在も一度は買ってみたいレザージャケットとして、コアなファンから若いファッショニスタまで根強く支持されている。
現行モデル3種類のレザー
現在、現行モデルとしてリリースされている613では、3種類の革質があります。
王道中の王道:ステアハイド
画像:上野商会公式サイト
牛革の中でも厚手で丈夫なステアハイドは、613の定番中の定番素材です。ツルっとした美しい表面と、他のブランドとは比べられないずっしりと重さのある革質。
始めて実物のワンスターを見る多くの方が、「こんなに固い(重い)とは思わなかった、、、」と口から漏らすほど、一般的な革ジャンと別物です。
これぞ本物の革ジャンと感じさせる重厚感と耐久性で、まさに一生モノと呼ぶにふさわしいレザー。経年変化による深いエイジングを楽しめます。
現行モデルはライナー付きの『641』と、1960年代に製造されていたモデルを再現した「641XX」の2種類が発売されています。
メリット
圧倒的な耐久性: 長く愛用できるタフな作り
経年変化: 使い込むほどに味わい深くなるエイジング
お手入れ: 比較的簡単
デメリット
硬さ: 最初は硬く、馴染むまで着心地に慣れが必要
重さ: 重量感があり、長時間着用には向かない場合も
希少価値の高い逸品:ホースハイド
画像:上野商会公式サイト
馬革は牛革よりも希少価値が高く、独特のシボと光沢が魅力です。特にギラっとした独特な光沢感は他のレザーとは異なります。
他のモデルよりも革質が固く重いのが特徴です。その分育て甲斐のあり、着こんでいくことで艶が増し、シワや傷が味わい深い表情が楽しめます。
レザー好きで有名なケンドーコバヤシさんや雑誌『Ligtning』編集者のモヒカン小川さんがYouTubeなどで紹介されていることもあり、近年人気が上昇しているレザーです。
通常モデルとSchott直営店限定の特別モデルがあるようです。特別モデルは日本屈指のタンナーにてベジタブルタンニン鞣しの茶芯ホースハイドを使用されているようです。
メリット
極上の肌触り: しなやかで着心地抜群
美しいエイジング: アメ色への経年変化が美しい
希少性: 人と差をつけたい方におすすめ
デメリット
価格: ステアハイドに比べて高価
水濡れ: 水に弱く、シミになりやすい
お手入れ: デリケートな素材のため、専門知識が必要
初めから体に馴染む牛革:ニューネイキッド
画像:上野商会公式サイト
獣脂をたっぷりと染み込ませたニューネイキットレザー。ステアハイドモデルと同じ革を使用していますが、鞣しの方法が異なり始めからソフトな着心地が特徴です。
レザーバッグで見られる様な立体的なシボ感、しっとりした手に吸い付くような表情です。また、ステアハイドよりもやや軽量です。
メリット
圧倒的な防水性: 雨の日でも安心
経年変化: 個性的なエイジングが楽しめる
耐久性: 長く愛用できるタフな作り
デメリット
硬さ: 最初は非常に硬く、馴染むまで時間がかかる
価格: ステアハイド、ホースハイドに比べて高価
お手入れ: 専用のオイルが必要
まとめ
ステアハイド、ホースハイド、シープレザー、ニューネイキットレザーそれぞれに魅力があり、用途や好みに合わせて選ぶことができます。ぜひそれぞれの革質の特徴をよく理解し、自分だけの613を見つけてください。
- ずっしり感のある固めのレザーは『カウハイド』と『ホースハイド』
- 軽くてソフトな着心地のレザーは『ニューネイキットレザー』
- 3種類とも重厚感・特別感が最上級の一生モノ
「ニューネイキッドレザー」に関しては、こちらの記事でも紹介しているのでぜひご覧ください。